2025年10月20日
前回の記事では、Dify から kintone レコードにリアルタイムにアクセスする Dify 向けのプラグインについて書きました。ただ、記事の最後でも触れたように、ベクトル検索など Dify の中での使い勝手を考えると、 kintone のデータをガサッと取得して Dify から扱えるナレッジに格納しておくのが正攻法 じゃないかという気がしています。
今回は Dify の「ナレッジベース」機能を使用する方法を考えてみました。
kintone アプリのレコードをナレッジベースへ入れてしまったあとは kintone のクエリ記法がどうとか考える必要がありません。レコードのアクセス権やフィールドのアクセス権を考慮できませんが、 Dify の中では格段に扱いやすくなります。
まず、Dify のナレッジベース機能について簡単におさらいを。
Dify のナレッジベースは、RAG(検索強化生成)を実現するための情報源として機能します。ユーザーからの質問に対し、LLMはまずナレッジベース内を検索し、関連性の高い情報を取得してから回答を生成します。これにより、LLMが学習していない最新情報や企業独自の専門的な情報に基づいた回答が可能になります。 ※ 参考: https://docs.dify.ai/ja-jp/guides/knowledge-base
Dify のナレッジベースは以下のような階層構造になっています。

また、ドキュメントにはメタデータを付与することができ、情報の出所(source)や更新日時(last_update_date)などを管理できます。
実際に Dify の画面を操作して、空のナレッジベースを作成しましょう。
画面上部の「ナレッジ」をクリックし、「ナレッジベースを作成」をクリックします。
